コラム

【米国株】ヴァージン・ギャラクティックについて

 

皆さんは民間宇宙旅行を商業化しようと日々開発に勤しんでいる、ヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)という米国の企業をご存知ですか?

ヴァージン・ギャラクティックは2019年の10月に上場したばかりで、宇宙旅行会社という枠では初めての上場企業です。

今回私がヴァージン・ギャラクティックについての記事を書いているのは、近い将来、様々な新しい宇宙ビジネスが始まること考え、投資家達の注目を今よりも集める時がくるのではないかと予想しており、その一つとしてヴァージン・ギャラクティックは外すことのできない企業だと思ったからです。

そこで本記事では

  • ヴァージン・ギャラクティックの解説
  • 現状の株価とパフォーマンス
  • 今後の行方

に焦点を当てながら解説していきます。

ヴァージン・ギャラクティックについて

ヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)は、イギリスの実業家のリチャード・ブランソンが2004年に設立した企業で、ミッションの一つとして、宇宙を有効活用し、比類のない顧客体験を届けることを掲げています。

ヴァージン・ギャラクティックは米国のニューメキシコ州に宇宙港を構えており、現在はその宇宙港でテスト飛行を試みているところで、未だ民間宇宙旅行の商業化は始まっていません。

しかし、既に25万ドルするチケットを600枚以上売り上げており、その購入者の中には、あのジャスティン・ビーバーやレオナルド・ディカプリオも含まれているそうです。

これまで宇宙飛行士しか宇宙へ飛び立てなかったことを考えれば、チケット代こそ高いものも、一般人でも宇宙体験できる機会を得ることができるのはヴァージン・ギャラクティックならではのサービスだと思います。

尚、船内での動画が公開されていますので、興味のある方は是非ご覧下さい。

現状の株価とパフォーマンス

では早速ヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)の株価とパフォーマンスを1年足で見ていきましょう。

乱高下はしているものも、一年の期間を経て株価は2倍以上に推移しています。

未だ民間宇宙旅行の商業化は始まっておらず、テスト飛行段階なので、それらの結果や日々のアップデートなどで株価が上下しているのが特徴です。

2020年の12月の初めには34ドルまで大幅に上昇しましたが、テスト飛行の結果が投資家の期待を下回ったので、24ドルまで大きく下落しています。

そしてその時、ヴァージン・ギャラクティックはツイッターでテスト結果はこのように述べてます。

意訳すると

“本日のテスト飛行では、パイロット、飛行機、宇宙船は共に安全で、且つ安定して着陸しました。本日の私たちの飛行では、計画していた通り宇宙空間に到達しませんでした。”

その後に続けて、宇宙空間に到達しなかった原因は、ロケットに点火しなかったものだと述べています。


2020/12月の初めにあった大幅な下落の原因は、テスト飛行で宇宙船が宇宙空間に到達し、それにより民間宇宙旅行の商業化に一気に近くと考えていた投資家たちの期待が叶わなかった為です。

今後の行方

テスト飛行の結果による乱高下が予想される

ヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)は2021年中での民間宇宙旅行の商業化を目指しています。

しかし、テスト飛行が失敗続きになり、翌年以降に持ち越しとなれば、現在の株価は2021年中にビジネスが始まることをある程度織り込んでいるはずなので、失望から投げ売りされる可能性があり、大幅に下落をする可能性があります。

一方、もしテスト飛行が成功したのであれば、宇宙旅行の商業化にこれまで以上に近づき、今まで成し遂げられなかった宇宙旅行ビジネスで利益を生み出す事が期待されるので、株価は大幅な上昇をする可能性を秘めています。

なので、今後も引き続きテスト飛行の結果次第で乱高下する事が予想されます。

 

そして2021年の2月1日に、ヴァージン・ギャラクティックより、2月13日より天候と技術的条件が整い次第、テスト飛行を再開するとのツイートがありました。

今年の1月に、去年のテスト飛行でロケットに点火しなかった原因が判明し、それを修正した後のテスト飛行となるので、前回よりも投資家たちの期待が高まっていると私は予想しています。

テスト飛行の結果を期待したいですね。

一つ残念な点は、一般人向けのライブ配信は前回同様行わないそうです。

おそらく出発前、途中経過などはヴァージン・ギャラクティックよりツイートがあると思いますので、楽しみにしていましょう。

空売り投資家のスクイーズによる株価上昇

ヴァージン・ギャラクティックの浮動株の空売り比率は2021年1月15日時で、約18.5%とかなり高めになっています。

2ヶ月前は30%を超えていたことを考えれば、12%ほど減ってはいますが、いずれも高水準です。

もし、今後も引き続き株価が上昇していけば、空売り投資家達がこれ以上の損失を出さない為に、買いに走り、更なる株価上昇が期待できるわけです。

先日あった、ゲームストップ騒動とまではいきませんが、イメージとしてはその様になります。

機関の買入での上昇も期待できる

機関の買入とは、多額の資金を取り扱う資産運用会社が企業の株を買付することを指します。

2021年の1月14日には、米国の資産運用会社のアークインベスト・マネジメント社が宇宙をテーマとするETFを計画していると発表したことから、何の銘柄が組み込まれているかは未だ分からないものも、ヴァージン・ギャラクティックが組み込まれている可能性が高いと考えられ、一営業で20%急伸しました。

これは、資産運用会社の大量の資金の一部がヴァージン・ギャラクティックに流れ込み、株価を押し上げる可能性がある為です。

更にアーク社は2020年でベストパフォーマンスを叩き出したファンドなので、より注目されていることもポイントの一つです。

現状は宇宙をテーマとしたETFはまだ少ないのもあり、アーク社のみならず、今後も新しく他のファンドが参入してくる可能性も考えれば、機関の買入での上昇も期待できるのでは、と私は思います。

超音速フライトビジネスの可能性

最後に超音速フライトビジネスについて簡単に触れておきます。

ヴァージン・ギャラクティックは宇宙旅行を手掛けている企業ではありますが、それだけではなく、超音速フライトビジネスも将来的に目指しています。

アーク社のレポートによると、7時間以上かかる長時間フライトの市場に、超音速フライトビジネスが参入できる余地があるとのことです。

出所:https://ark-invest.com/articles/analyst-research/hypersonic-flight-market/

 

もし、超音速フライトが実装されれば、ニューヨークから東京間をたったの2〜3時間で結ぶ事が可能で、市場規模は2700億ドルにも上るとの予想もされてます。

今後のヴァージン ・ギャラクティックの将来がますます楽しみになってきそうですね。

まとめ

本記事では民間宇宙旅行ビジネスを掲げているヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)についての解説、現状の株価とパフォーマンス、そして今後の行方についてまとめました。

未だ商業化は始まっていないものの、一般人でも宇宙体験ができるのは、これまでにない新しい発想であり、ビジネスでもあるので、私的にはとても心が躍る思いです。

私は今後のテスト飛行の行方に期待しながら、近未来での民間宇宙旅行の実現を願ってます。

この記事を読んで、少しでもヴァージン・ギャラクティックに、そして宇宙ビジネスに興味を持って頂けたら嬉しいです。

最後まで閲覧ありがとうございました。

 

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