こんな疑問に答えます。
本記事では米国株投資歴4年の私がおすすめしたいETFを厳選してきました。
ぜひ参考にしてみてください。
- VTI
- VOO
- GLDM
- VWO
- VYM
一位:VTI

私が一番おすすめしたいETFはVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケット)です。
VTIは米国株式市場のほぼ全体をカバーしているETFで、これ一本に投資するだけで4000社を超えるアメリカの企業に分散投資ができます。
米国株に投資したいけど、何に投資したら良いか分からない方にはぴったりのETFです。
VTIはリターンの点においても優秀で、直近20年間では年率平均約9%を誇っています。
年率9%のリターンがどれくらい高いかというと、8年間の運用で資産が倍になるほどです。
日本の銀行預金では利子が0.1%もつかないことを考えると、いかにVTIが優れた投資先であるかということがお分かりいただけると思います。
米国の中小から大企業まで網羅的に投資でき、リスク分散もできて、リターンも高い。
これがVTIです。
構成銘柄の上位は米国を代表する大企業
VTIの上位銘柄は信頼のおける米国大企業で構成されています。
以下がTOP10の企業と保有割合になります。

表を見ると分かるように、VTIの上位銘柄は私たちが知っている企業で構成されていることが分かりますよね。
このような企業にまとめて投資できてしまうのがVTIの特徴です。
VTIに投資するメリット
次にメリットを挙げていきます。
下にまとめてみました。
- 経費率が最安クラス
- 簡単に米国株式市場に投資できる
- 取引手数料が返ってくる
一つずつ簡単に解説していきますね。
経費率がETF最安クラス
ETFは一本で特定の市場全体に投資できるというメリットがありますが、保有するだけで自動的に資産から差し引かれる経費が発生します。
なのでできる限り、経費率は低い方が好ましいです。
ですがVTIは経費率が年0.03%とETFの中で最安クラスです。
どれくらい0.03%が低いかといえば、100万円を一年間運用しても300円ほどの運用コストしかかかりません。
これなら手数料など気にせずに、投資できますよね。
とにかく簡単に米国株式市場に投資できる
普通にアップルや、マイクロソフト、アマゾンといったVTIの上位構成銘柄を個別に買い漁ってポートフォリオを作る場合、1単元ずつ買っていっても100万円以上かかります。
それに加えて管理する手間も膨大です。
しかし、VTIなら200ドル〜ほどから購入ができ、小資金でも投資可能です。
なので毎月VTIをコツコツ積み立てていくだけで、簡単に米国株式市場に分散投資できてしまいます。
買付手数料が戻ってくる
米国株は取引する度に、取引額の約0.5%が手数料として発生します。
しかし、VTIはSBI証券やマネックス証券、楽天証券といった証券会社で取引することにより、買付手数料が全額キャッシュバックされます。
超お得です。
総評
VTIは
- 米国株式市場全体に分散投資できる
- 運用コストが最安クラス
- 買付手数料が実質ゼロ
という素晴らしき三拍子が揃ったETFです。
米国株ETFに投資を考えている方は、まずVTIを検討してみてはいかがですか?
なお、IT企業役員でありながら、お笑い芸人でもある厚切りジェイソンさんはVTI一本張りだそうですよ。
興味のある方は彼の著書「ジェイソン流 お金の増やし方」を読んでみてください。
二位:VOO

私が二番目におすすめしたいETFはVOO(バンガードS&P500)です。
VOOは米国株式市場の代表的な指数の一つであるS&P500指数に連動したETFです。
VTIとの違いは、米国株式市場全体をカバーしているわけではなく、主要の約500社に焦点を当てている点です。
なのでVOOには中小企業の銘柄は含まれていません。
リターンに関しては、直近10年間で年率平均リターンは約15%と、とても伸びているETFです。
VTIは約14%ほどでした。
構成銘柄の比率は全体的にVTIより高め
VOOの方が構成銘柄数が少ないこともあり、各個別株の保有割合が高くなっています。
以下がその表です。

VOOの上位銘柄TOP10を見てみると、VTIと全く同じであることが分かります。
なので、VTIとVOOの株価の変動は似たような値動きになることが多いです。
VOOに投資するメリット
メリットを下にまとめてみました。
- 米国の主要銘柄約500社に分散投資できる
- 運用コストが最安クラス
- 買付手数料が実質無料
運用コストと買付手数料に関してはVTIと全く同じですので、一つ目だけ解説していきます。
主要銘柄約500社に投資できる
VOOは米国株の主要銘柄約500社に分散投資できるETFです。
VTIと違い、米国の大型株により比重を置いた投資をすることができます。
なのでVOOは中小企業を除いて大型株に集中投資したい方に向いています。
買付は大体400ドル前後からとやや高めではありますが、米国の大型株に分散投資できる人気ETFです。
総評
VOOは
- 米国大型株に分散投資できる
- 運用コストが最安クラス
- 買付手数料が実質ゼロ
の優れたETFです。
VTIと似ているため、どちらを選ぶか悩ましいですが、米国株式市場全体に分散投資したいならVTI、大型株に集中したいならVOOに投資で良いでしょう。
私はどちらか一択に絞れなかったので、VTIとVOOどちらにも投資しています。
なお、VOOは投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット氏が勧める銘柄でもあります。
彼は過去の株主への手紙でこう述べています。
「現金の10%で米国短期債を買い、残りの90%をS&P500の超低コストファンドへ投資しなさい」
その超低コストファンドの正体こそがVOOなんです。
ウォーレン・バフェット氏についてもっと知ってみたい方は、この機会に彼の投資哲学を学んでみて下さい。
三位:GLDM

三番目におすすめしたいETFはGLDM(ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト)です。
GLDMは名前の通り、金へ投資できるETFとなっています。
投資先が100%金なので、金の値動きに応じて株価が変動するのが特徴的です。
なぜ金ETFがおすすめ?
ポートフォリオに金ETFを組み込むことにより、有事やインフレの対策、ポートフォリオのリスク分散化を図ることができます。
例えば、2022年にはロシアのウクライナ侵攻による地政学的リスクから株式市場は大きく下落してしまいましたが、反対に金は右肩上りに上昇しました。

このような有事には金が買われる傾向があるので、ポートフォリオに組み込むことで資産のリスク分散できます。
詳しくは過去記事で解説済みなので、そちらをご覧ください。
GLDMに投資するメリットやデメリットも合わせて解説しています。
四位:VWO

四番目におすすめしたいETFはVWO(バンガード・エマージング・マーケッツ)です。
VWOは中国を筆頭に台湾、インドなどの今急成長している新興国市場に分散投資しているETFになります。
リターンに関しては、直近10年間で年平均3.3%とVTIやVOOに比べると大きく劣りますが、ポテンシャルを秘めたETFです。
構成銘柄上位は中国や台湾、インドなどの大手企業
以下がVWOの構成銘柄上位TOP10です。

上位にTSMC、テンセント、アリババ、リライアンステクノロジー、インフォシスといった中国、台湾、インドの大企業が名を連ねています。
これらの株の殆どがドルで買付できない銘柄になりますので、それらの企業に投資できるのはVWOならではですね。
VWOに投資するメリット
メリットを以下にまとめました。
- 新興国市場に投資できるETFで最安コスト
- 米国株式市場で買えない銘柄にも投資できる
- 分配利回りが高い
一つずつ簡単に触れていきますね。
VWOは超低コスト
新興国市場へ投資できるETFは多数存在しますが、その中で一番運用コストが低いのがVWOです。
一般的に新興国市場へ投資できるファンドは経費率が高めに設定されていますが、VWOの場合はたったの0.08%なので長期運用でもあまり負担になりません。
手の届かない銘柄にも投資可能
新興国市場の銘柄は個別で投資したいと思っても、米国株式市場で上場しておらず、買付できないケースが多いです。
しかし、VWOに投資することでこれらの銘柄に幅広く投資することができます。
他に変え難いメリットですね。
配当利回りが高い
VWOは配当利回りが2%を超えており、高めの配当金が期待できます。
総評
VWOは新興国市場の企業に分散投資できる低コストETFです。
中国や台湾、インドなどの株式に興味のある方にはおすすめの投資先となっています。
米国株式市場ではなく、新興国市場への投資を考えている方はVWOを検討してみてはいかがですか。
VWOについてもっと詳しく知りたい方は過去記事をご覧ください。
五位:VYM

最後におすすめしたいETFがVYM(バンガード・高配当株式ETF)です。
VYMは米国の高配当株に投資しており、配当金が高いのが特徴的です。
なので配当金を重視とした投資家に人気のあるETFとなっています。
その代わりに、直近10年間の平均リターンは年で約11.6%とVOOやVTIよりやや低めとなっています。
構成銘柄は高配当の大型株重視
VYMの構成銘柄TOP10は下の表になります。

保有銘柄を見てみるとジョンソンエンドジョンソン、JPモルガン、ホームデポといった大手の高配当企業で構成されていることが分かります。
中小ではなく、米国の大企業に分散投資しているため、比較的安定した配当金が期待できるでしょう。
VYMに投資するメリット
メリットを下にまとめました。
- 配当金が高い
- 低コスト
- リスクがやや低め
同じように一つずつ簡単に触れていきます。
配当金が高い
VYMは配当利回りが2.5%以上と高配当です。
なので配当金生活を目指している方や、純粋に高い配当金求めている人にはぴったりのETFです。
配当金が高いにも関わらず、直近10年の平均リターンが11%を超えているのは魅力的ですね。
低コスト
VYMの経費率は0.06%と、高配当ETFの中では最安クラスです。
長期運用にも気にならない程度なので、比較的安心して投資できます。
リスクがやや低め
高配当株に投資してて気になるのが、株の値動きです。
VYMは大型の配当株に焦点を置いているETFなので、小型の配当株に比べボラティリティが低く安定感があります。
高配当ETFの中にはあまりに高配当を求めるが挙句、株価がお粗末になっているETFもあるので、そのようなファンドに比べればVYMは低リスクと言えるでしょう。
総評
VYMは米国の大型高配当株に分散投資できる低コストETFです。
年の平均リターンはVTIやVOOよりやや劣ってしまいますが、配当金を重視をした投資家にとってはおすすめのETFです。
もしあなたが低コストの高配当ETFを探しているのであれば、VYMを検討してみてはいかがですか?
詳しくは過去記事で解説済みなので、興味のある方はそちらをご覧ください。
まとめ
本記事では
- VTI
- VOO
- GLDM
- VWO
- VYM
の5つのETFについて紹介しました。
最後に各ETFにおすすめの人の特徴をまとめて本記事を終えようと思います。
VTI → 米国株式市場全体に投資したい、どのETFを買ったら良いか分からない
VOO → 米国を代表とする500社の大型企業、S&P500指数に投資したい
GLDM → リスクを下げた資産の運用、有事やインフレ対策をしたい
VWO → 低コストの新興国市場ETFを探している、新興国の成長に期待している
VYM → 高配当株投資をしてみたい、興味がある
あなたにあったETFを選んでみて下さい。
本記事が参考になれば幸いです。