コラム

【米国株】私がLyftでなくUberに投資している理由

 

米国株でウーバー(Uber)とLyft(リフト)のどちらの株を買付しようか迷ったことはありませんか?

それもそのはず、両者とも主力サービスがライドシェアで、事業内容が酷似してるように見えるからです。

しかし私には理由があってLyftでなくUberに投資しています。

そこで本記事では、

  • UberとLyftについての簡単な概要
  • なぜ私がLyftでなくUberに投資しているか
  • 現在の株価とパフォーマンス
  • 今後について
  • まとめ

以上に焦点を置きながら解説します。

UberとLyftについて

まず初めにUber(ウーバー)とLyft(リフト)の概要について簡単に触れておきます。

Uber

Uberは過去に自動運転サービスや空飛ぶ車などの開発を志していましたが、両事業共売却し、メインのライドシェアサービスを強化することにした為、現在はライドシェアサービスとフードデリバリーサービスのUber Eatsが主力ビジネスになっています。

Uberのビジネス市場は米国やカナダの北米圏だけに留まらず、ヨーロッパやアジアと全世界に展開しているのが特徴で、事業規模は2021/2/12現在、Lyftの6倍以上となっています。

Lyft

Lyftの主力サービスはUberと同じくライドシェアサービスですが、Uberとは異なり、北米圏のみでビジネス展開しているのが特徴です。

2020年にLyftはフードデリバリー会社のグラブハブと提携して、従来のライドシェアサービスのサブスクリプション料金で配達料が無料になるというプランを発表しましたが、まだ稼働はしていません。

なので現状の事業内容においてUberとの大きな違いはフードデリバリーサービスにあります。

なぜLyftでなくUberに投資しているのか

米国のライドシェア市場において一位を誇る

私がLyftでなくUberに投資している理由の一つとして、ライドシェア市場で一位を誇り、この業界では引き続きUberが今後もトップを牽引していくと考えているからです。

近年では、Uberは主力の米国のライドシェア市場において約70%を占めており、二番手にLyftと続きます。

出所:Statista

 

データを見る限り、UberとLyft以外の小規模のライドシェア企業は淘汰され、ほぼ二強になっている事がわかります。

そして各企業のシェア率はほぼ均衡に保たれている事が分かり、ここ3年ではLyftがUberを超えて急成長しているといった事はあまり感じられず、以前と同じく、Uberの方がライドシェア市場を牽引している印象です。

私は今後もこの流れは続いていくと考え、それならば現状既に7割のシェアを獲得しているUberの方がLyftより優位に立ち続けられるのでは無いかと思いました。

世界的にビジネス展開している

上で少し触れたように、Uberは北米市場だけでなく世界展開しているのが特徴で、世界的な市場での成長が期待できる為、これまで以上に収益の幅が広がっていくと考えています。

対してLyftは米国のライドシェア市場の約3割しか確保できていないので、どうしてもUberと比較すると遅れをとってしまう様に感じます。

勿論、Uberの方が事業規模が大きいわけではありますが。

Uber Eatsの存在

コロナ渦でメインのライドシェアは大きく影響を受けてしまいましたが、その最中でUberを支えているのがUber Eats(ウーバーイーツ)です。

Lyftとは違い、Uberは第二の主力サービスのフードデリバリーで大きく成長している事が特徴です。

そして私たちの生活にも自然に溶け込んできている事が肌で感じます。

街中を歩いている時、Uber Eatsのロゴの入った大きめのバッグを背負っている人たちを頻繁に見かける様になりませんでしたか?

私はそれを見て、身近に感じるサービスを手掛けている会社は伸びると思ったことも、Uberに投資し始めた理由の一つです。

「フードデリバリーサービスなんてコロナ渦の今しかあまり伸びは期待できないだろう」と思う方もいるかもしれませんが、私は一度多くの人の生活に浸透したデリバリーサービスは今後も廃る事なく、シェアを集め続けられると考えています。

米国内でもUber Eatsは順調なので、ライドシェアだけでなく、フードデリバリーサービスとしても期待したいです。

収益について(2020年)

Uberは赤字を計上し続けている企業ではありますが、2020年においての前期比の収益について簡単に触れておきます。

コロナ渦では、前期と比較して主力のライドシェアサービスが半分ほどまでに落ち込んでしまいましたが、フードデリバリーが約3倍と急激にシェアを伸ばしたこともあり、トータルの落ち込みは6億ドルほどで抑えられています。

出所:Uber決算報告書

そして、意外と無視できないと思うのが、貨物運送(Freight)で、前期の2.19億ドルから3.13億ドルと43%も伸びていることです。

しかしEBITDAを見る限り、ライドシェアサービス以外は引き続き赤字計上の模様です。

出所:Uber決算報告書

 

一つポイントなのが、主力のライドシェアサービス以外の赤字は全て減少傾向にあり、トータル損失は2019年より抑えられている点です。

2020年はライドシェアの落ち込みさえなければ、EBITDA上黒字計上できていたかもしれません。

現状の株価とパフォーマンス

UberとLyftの株価とパフォーマンスを一年足で比較してみます。

双方ライドシェア事業とあって、値動きは似ていますね。

ただUberの方が現状は30%近くアウトパフォームしています。

2020年の11月にはギグワーカーに関する法案が可決され、UberとLyftはドライバーを社員としてでなく、個人事業主として雇える様になった事が好感され、それからは上昇トレンドに移行している事が特徴です。

ドライバーを社員とするか、個人事業主扱いとするかについてカリフォルニア州で論争があり、もしギグワーカーに関する法案が否決されドライバーを社員として扱うこととなれば、UberとLyftは多額のコスト負担を強いられることになり、運賃の大幅な値上げをすることになると予想されていました。

しかしその法案は可決された為、市場が好感し、11月には急上昇しています。

今後について

現状UberとLyftは赤字を計上し続けており、その最中で、更にコロナによって主力のライドシェアサービスの利益が大幅に落ち込んでしまいましたが、両者とも今後の展開は明るくなるのでは無いかと私は考えています。

特にUberは、世界的市場を確保しており、人口の多いアジア圏でも急成長を遂げていることも期待したい理由の一つです。

Uberの決算報告書より、前期比で北米圏の売上高は26%の低下、そして中南米では43%の低下と大きく打撃を受けていますが、ヨーロッパ、中東、アフリカ圏では25%の増加、アジア圏での売上高は70%も増加している事がわかります。

出所:Uber決算報告書

 

まだまだアジア市場は北米市場に届きはしないかもしれませんが、今後もUberの成長を期待したいです。

まとめ

本記事では、LyftでなくUberに投資している理由を始めとし、収益や株価とパフォーマンス、そして今後についてまとめました。

最後に、まだ述べていないUberへ投資しているもう一つの理由について紹介し、本記事を終えたいと思います。

それは、カナダに滞在していた時、実際にUberのサービスを何度も利用し、利便性とコストパフォーマンスに魅了された事です。

私の意見ですが、投資する企業への実感があれば、より良い投資ができると思ってます。

なので私は今後何年にも渡り、応援の意味も込めてUberを保有し続けようと思います。

長くなってしまいましたが、最後までありがとうございました。

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