今までに個別株だけではなく、S&P500のPERの平均値や推移を調べたいと思ったことはありませんか?
実はS&P500指数のPERの平均値を調べることができるのです。
本記事ではその方法についてご紹介します。
S&P500指数のPERの平均値と推移の調べ方
なぜ調べる必要があるのか
S&P500指数の平均PERを用いる際の注意点
S&P500指数のPERの調べ方
調べ方はとても簡単で、multplというウェブサイトへアクセスするだけです。
アクセスすると以下のようなS&P500のPERの推移と現在値を把握することができます。

日付は年代毎になっており、一日あたりの細かい値動きは確認できませんが、現在値と大体の推移が分かれば十分でしょう。
グラフ一番右端の赤点が現在のS&P500指数の平均値です。
月毎のPERを調べる方法
「年毎の大まかな数値でなく、もう少し細かく調べられないかな?」
という方向けに、月毎のPERの値を調べる方法を合わせてご紹介します。
先ほどのPERの平均値を表しているチャートの下側を見ていただくと分かるのですが、下側にChartとTableの二つの選択肢がありますので、Tableの方を選択します。
選択後はBy YearとBy Monthの二つの選択肢が出てきます。
今回知りたいのは月毎のデータなので、By Monthを選択します。

以上の簡単なステップでS&P500のPERの平均値を調べることができました。
次にこの数値をどう活かすかまとめていきます。
そもそもなぜPERを調べる必要があるのか
PERは主に株価の割安度を調べる時に使われ、一番メジャーであろう財務指標の一つです。
ところでなぜ単体の企業でなく、多数の企業が集まった指数のPERを調べるのでしょうか?
私が実際に用いている方法で解説していきます。
自分が買いたい株の割安度を比較したい時
例えばあなたがS&P500指数に組み込まれている企業の一つであるフェイスブックの株を買うか悩んでいるとします。
現在のPERは29.88です。

ですが何とも比較せずにこの数値だけを見ても、フェイスブックの株は割安なのか、割高なのか分からないですよね。
PERの平均値はその時の株式市場の状況により上下しますから、何かと比較しなければなりません。
PERの平均値の推移については、丁度本記事の初めに載せたチャートの動きを見ていただければ分かりやすいと思います。
その時に比較の対象の一つとして私が行っているのが指数との比較です。
今回比較の対象として挙げたフェイスブックのPERは29.88、S&P500指数のPERは42.29なので、フェイスブック株はS&P500の平均と比べると割安だと判断されます。
以上の方法のように、私は割安度を比較するときの対象としてS&P500のPERの平均値を用いています。
もしあなたが株の割安度の比較対象に困った時は、上記の方法を参考にしてみて下さい。
なお、PERの平均値を比較する際、指数と比較する以外に、業界比較して割安度を調べる方法もあります。
その方法については以下の記事にまとめていますので、興味のある方は覗いてみて下さい。

S&P500指数のPERを用いる場合の注意点
本記事ではmultplというウェブサイトでS&P500指数の平均PERを調べる方法について紹介しましたが、一つ注意点があります。
それは、一部の銘柄が平均PERを持ち上げている可能性があることです。
例えば、S&P500指数に組込まれているテスラのPERは現在1162です。

S&P500のPER平均値が42だと考えれば、テスラ一社だけでも幾らかはPER平均値が高めになってしまっていると思われます。
なので、S&P500指数の平均値と比較する際はその点を留意しておきましょう。
まとめ
S&P500指数のPER平均値を調べる方法はmultplにアクセスするだけで、簡単に調べることができます。
このウェブサイトを利用して、株価の割安度の比較、そして市場全体の株価の割安度を客観的に知りたい時などに使ってみましょう。