近年、配当金生活やFIRE(早期リタイア)を実現する為に、多くの投資家たちがこれまで以上に高配当株を買い漁る傾向が強まってきているように感じます。
配当金は株を保有しているだけで定期的に口座に簡単に振り込まれる為、誰でも簡単に収入(不労所得)を得ることを実感できるのが良いですよね。
ですが、高配当株とはいっても、一つや二つだけではなく、数え切れないほどあります。
ではどれを買えば良いのでしょうか?
そこで私がおすすめしたいのが、低コストで定評のあるバンガード社が運用しているVYM(バンガード米国高配当株式ETF)です。
ETFは簡単に言えば、多数の企業の株が一つになったようなものです。なのでVYMを買付するだけで、多数の高配当企業に分散投資することができ、リスクも分散できます。
本記事では以下について焦点を置きながら解説していきます。
- VYMとは
- 構成銘柄
- 配当利回りと経費率は?
- 株価とパフォーマンス
- なぜVYMがおすすめなのか
VYM(バンガード米国高配当株式ETF)とは
VYMとは、バンガード社が運用しているアメリカの高配当企業の約410社で構成されたETFです。
VYM一本でアメリカの高配当企業に簡単に分散投資できるので、個別株を一つ一つ吟味して買い漁る必要はなく、管理も楽なので、多くの投資家たちから人気を集めています。
構成銘柄
VYMはただ高配当の企業の株を集めただけのETFでなく、安定した大手企業で構成されているのが特徴です。

例えば、保有銘柄一位のジョンソン・エンド・ジョンソンはヘルスケア業界では最大手であり、2位のJPモルガンは銀行業界最大手です。
配当利回りと経費率
ETFに投資するにあたり、配当利回りだけ確認するのではなく、保有しているだけで差し引かれる経費率の高さを事前に確認しておくことはとても重要です。
そこで、VYMの配当利回りと経費率を表にまとめました。
2021/3 | VYM |
経費率(%) | 0.06 |
配当利回り(%) | 3.05 |
配当利回りは3%を超えていて、ETFの名通り高配当となっています。
3%も配当利回りがあれば、投資金が100万だとして、年で3万円ほど配当金がもらえることになります。(株価の値動きや税金、経費の計算は除く)
そして経費率は0.06%とかなり低コストで、長期保有しても全く気にならない程度です。
株価とパフォーマンス
折角、高配当がもらえても、株価が下がりすぎて元本が割れてしまったら元も子もないので、コロナショック後の株価がどうなっているか。一緒に見ていこう。

VYMは比較的不安定な中小企業ではなく、安定した大企業で構成されているから、元々人気のあった割安大型株が順調に買い戻されていることが起因してるかもね。
なぜVYMがおすすめか
高配当を謳っているETFはVYMだけではなく、HDVやSPYDといった別のETFも存在します。
これらもVYMと同じように多くの投資家たちから人気を集めています。
ではなぜ、HDVでもSPYDでもなく私はVYMがおすすめするのか?
その理由は経費率にあります。
あまり大きな差こそありませんが、表にまとめてみましたのでご覧ください。
2021/3 | VYM | SPYD | HDV |
経費率(%) | 0.06 | 0.07 | 0.08 |
三つのETFを比較してみたところ、VYMの経費率が最安であることがわかりました。
もちろん、これらのETFは全て投資先が同じでもなければ、保有率も同じではありません。
「結局どの株が上がるかなんてプロのアナリストでも分からないのだから、それなら一番経費の安いETFで運用しよう」
というのが私の考えです。
なので特に保有銘柄にこだわりがなく、ただ「高配当株に投資をしてみたい」という方には一番経費率の低いVYMをおすすめしたいです。
まとめ
VYMは高配当を重視しつつも、信頼度の高い大企業の株で構成されているため、値上がり益も期待できるETFです。
さらに経費率も0.06%と低く、運用する上であまり負担にならず、配当金狙いの比較的安定した投資を考えている人にはおすすめです。
もしあなたが
「高配当銘柄でポートフォリオを組みたいけど、何買ったら良いか分からない。」
と迷っているのであれば、本記事で紹介したVYMを検討してみてください。
なお、配当株に興味のある方はオックスフォードインカムレターがおすすめです。
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毎日少しずつ知識を蓄えれば、あなたの投資に活かせるはずですよ。
