ETF

経費率込みのETFのパフォーマンスを調べる方法

 

あなたは将来資産形成のために今まで積立シミュレーションを行ったことはありますか?

ETFの積立シミュレーションができるウェブサイトは複数ありますが、運用手数料込みのパフォーマンスを調べたことのある方は少ないのではないでしょうか。

そこで本記事では経費率込みのETFのパフォーマンスをシミュレーションする方法をご紹介します。

シミュレーション方法

経費率を加味したシミュレーションを行うにはmoneysmartにアクセスしましょう。

アクセス後は下に少しスクロールしていくと以下のような画面になりますので、あなたの検索したい条件に応じて項目を埋めていきます。

出所:moneysmart

シミュレーションをするにあたり、入力が必要な箇所は以下の通りです。

設定が必要な項目
  • Amount:いくらの資産からシミュレーションを行うか
  • Invested for years:何年間の投資を想定するか
  • Add contribution:いくら投資していくか
  • Contribution frequency:投資頻度
  • Investment earnings:毎年何%の上昇を見込むか
  • Management costs:経費率
 

他の項目は使わないので「0」と記入しておけばOKです。

上記の必要項目を入力した後は自動的に結果が表示されます。

出所:moneysmart

簡単にグラフの見方を解説しておくと、Fund balanceが資産の総額を示し、Effect of feesが支払った手数料の総額になります。

年毎の詳細を確認する場合は、グラフにカーソルを当てましょう。

調べ方は以上になります。

1分あれば簡単にできるので、お試しあれ。

実際にシミュレーションしてみた

文字だけだと少しわかりづらいかもしれないので、実際に入力した画面を公開します。

今回、私は

  • 初期資産額$1000
  • 投資期間は20年間
  • 毎月$100の投資
  • 毎年5%の上昇を想定
  • 経費率は0.3%

の条件でシミュレーションを行いました。

下がその画面になります。

出所:moneysmart

もし調べ方がよく分からなければ、上の画像を参考にしてみてください。

経費率込みのパフォーマンスを調べた方が良い理由

そもそもなぜ株価だけでなく、経費率を加味したパフォーマンスを調べるのでしょうか?

理由は経費率の高さはあなたの資産に大きな影響を与えるからです。

一つ具体例を出します。

一万ドルをS&P500に投資し、平均年率9%のリターンで30年間運用したとします。(過去30年の平均より)

この場合、経費率の違いによってどれくらい資産が変わるか表にまとめてみました。

経費率 0% 0.5% 1%
資産総額 $132,677 $114,315 $98,488
支払った手数料の総額 0 $18,362 $34,188

 

その結果、0.5%の経費率でも30年間の長期スパンでは手数料は18,000ドル以上に積み上がることが分かります。

これは初期投資の一万ドルの二倍近くに当たる数値になり、たった0.5%の手数料でも馬鹿にできないことがわかるでしょう。

さらに1%の経費率にもなると、手数料は35,000ドル近くまで跳ね上がり、総資産額の25%に達します。

このように、実際に手数料込みのパフォーマンスをシミュレーションすることで、長期投資において経費率がどれだけ重要か再認識できますよ。

 

〜1%の経費率といえばアクティブファンドやレバレッジETF、ロボアドにかかる手数料くらいですね。

まとめ

経費率込みのETFのパフォーマンスをシミュレーションしたいのであればmoneysmartを使いましょう。

本記事で紹介した通り、複数の項目を埋めるだけですぐ調べられるので、気になった方は一度試してみてください。

新たな気づきがあり、あなたのポートフォリオを見直すきっかけになるかもしれませんよ。

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