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金ETFとは
金ETFは市場の金の価格に連動した成果を目指すものです。
通常、金を現物で保有する際は保有コストがかかったり、盗難リスクがあったりと管理に手間がかかる資産ですが、ETFなので株式と同じように簡単に取引できるのが特徴です。
金ETFへ投資するメリットとデメリット
おすすめのETFを紹介する前に、金ETFへ投資するメリットとデメリットについて触れておきます。
デメリット
まず初めにデメリットについて解説していきます。
金ETFに投資することで知っておきたいのが、過去のパフォーマンスはS&P500やダウ指数には劣る点です。
下の比較グラフをご覧ください。

直近30年間では金が約450%上昇していますが、同期間でS&P500は金の倍近くまで上昇しています。
つまり長期視点では、指数と比較して金への投資は不利になる可能性があります。
もう一つのデメリットは、金ETFでは配当が出ないことです。
金自体は配当を生み出さないからですね。
なので売却益のみが利益になります。
メリット
上ではデメリットを解説しましたが、金ETFへ投資するメリットは何が考えられるのでしょうか?
下にまとめました。
最大のメリットは金ETFをポートフォリオに組み入れることでリスク分散ができる点です。
他にも有事に強いといったメリットもあります。
直近一年間(執筆時2022年3月)の金とS&P500を比較したグラフを見てもらえると分かりますが、米国株が軒並み下がっている中、金は右肩上がりに上昇しています。

おすすめの金ETFは?

結論から述べるとGLDMがおすすめです。
理由をこれから解説していきます。
金ETFの中では一番経費率が低い
国内証券会社で取引できる金ETFは主にGLD、IAU、GLDMの三つになりますが、その中でもGLDMが一番経費率が低いのがおすすめの理由です。
2022/3 | GLD | IAU | GLDM |
経費率(%) | 0.40 | 0.25 | 0.18 |
ETFは保有しているだけで、経費率に応じて保有資産から手数料が差し引かれるので、なるべく経費率が低いETFが望ましいですよね。
ここでポイントなのが、GLD、IAU、GLDMは共に同じ指数をトラッキングしていることです。
つまり、どれに投資しようが運用実績はほぼ変わらないということです。
下のグラフをご覧ください。

一年間のGLD、IAU、GLDMのパフォーマンスのグラフですが、それぞれ15.30、15.55、15.48%のプラスと誤差であることがわかります。
ファンドの投資先が同じでパフォーマンスもほぼ同じであれば、経費率の高いGLDやIAUをあえて選ぶ必要はないでしょう。
おまけ:誰がGLDをあえて買うのか?
GLDの経費率は0.40%に対し、GLDMは半分以下の0.18%です。
どちらも投資先が金100%でパフォーマンスが変わらないのであれば、どこから見てもGLDM一択に見えます。
しかし両者には違いがあります。
答えが海外の記事に載っていたので、引用させて頂きます。
GLDの1日の平均取引高は15億2000万ドルで、取引スプレッドは0.01%と非常に狭いです。一方、GLDMの1日の平均取引量は4,191万ドルで、取引スプレッドは0.05%と比較的緩やかです。
アクティブなトレーダーは、たとえ経費率が高くてもGLDを好む可能性があることがおわかりでしょうか。1回あたり0.05%で、GLDMを取引すれば、その差はすぐに埋まってしまうでしょう。
つまり、GLDを取引する人はスプレッドの関係から長期投資目的ではなく、小まめに売買する短期投資家であることが分かります。
なので、中長期のスパンで金ETFへの投資を考えている方は、GLDMが最適解となるでしょう。
まとめ
金ETFへの投資はGLDMがおすすめです。
どのETFも投資先は同じ金の価格に連動したものなので、経費率が0.18%と一番低いGLDMがお得だという結論に至りました。
金はインフレ・有事に強かったり、リスク分散にもなるので、あなたのポートフォリオに取り入れてみてはいかがですか?
本記事が金ETFを探している方の参考になれば幸いです。
GLDMをお得に取引する方法
GLDMは配当金がありません。
配当金を出していない株はDMM 株で取引するのがおすすめです。
DMMは配当金にかかる手数料が高めに設定されているデメリットがありますが、その代わりに取引手数料がゼロという唯一無二の証券会社です。
なので他証券会社よりお得に取引できますよ。
以下の記事では金鉱株ETFの解説をしています。

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