本記事ではそんな疑問に答えていきます。
原油に投資できるETFは何がある?
結論を述べるとUSOとBNOの二つです。
両者は特徴が異なるので、それぞれ簡単に解説していきます。
ETF.comによるとオイル関連のETFは全部で12種類あるそうですが、レバレッジやインバース、投資対象が原油以外、時価総額が極端に低い等の理由で上の二つに絞っています。
USO(ユナイテッドステイツ・オイルファンド)
USOはWTI原油の先物価格に連動した成果を目指すETFで、原油ETFの中では一番時価総額が大きいのが特徴です。
WTI原油とはアメリカ南部の州で産出され、その先物指数は世界で一番取引されていることで知られています。
BNO(ユナイテッドステイツ・ブレントオイルファンド)
対してBNOはWTI原油でなく、ブレント原油の先物価格の変動と連動した成果を目指すETFです。
ブレント原油はイギリスの北海で採れる原油の一種で、世界でも代表的な原油価格指数の一つになっています。
他にもBNOの特徴として、USOに投資した場合と比較して異なった運用成果が得られることが挙げられます。
経費率と配当利回り
USOとBNOはETFなので一定の保有コストが発生します。
そこで両者の経費率と配当利回りをテーブルにまとめました。
USO | BNO | |
経費率(%) | 0.81 | 1.02 |
配当利回り(%) | ー | ー |
経費率は共にそれぞれ0.81、1.02%と高めとなっていますが、そもそも原油は長期投資に向いていないコモディティなのであまり気にならないでしょう。
配当に関しては、原油そのものもは配当金を生み出さないため、無配当となっています。
どこで買える?
USOとBNOはSBI証券や、楽天証券、マネックス証券といった国内大手証券会社では取引できません。
なので私が原油ETFを購入できる証券会社はないかと調べてみたところ、サクソバンク証券とLINE証券で取引できることが分かりました。
それぞれ簡単に触れておきます。
サクソバンク証券
サクソバンク証券ではUSOとBNOの双方を取引可能です。
海外の証券会社なので扱っている銘柄数が6000以上と豊富ではありますが、初回最低入金額が10万円と設定されています。
なので少し大きめの額で取引したい方に向いています。
LINE証券
BNOは取り扱っていませんが、USOなら取引可能です。
LINE証券ではUSOを取引できるだけでなく、レバレッジをかけることで、少額から投資できるのもメリットです。
レバレッジをかけるというと怖い印象があるかもしれませんが、損切り価格を注文時に指定できるので、自分のリスクに合わせられます。
最後に
米国株式市場ではUSOやBNOで原油ETFの取引が可能です。
これらのETFはSBI証券、楽天証券、マネックス証券では取り扱っていないので、取引する際はサクソバンク証券かLINE証券の口座が必要になります。
参考になれば幸いです。
エネルギー関連の株で代用するのも手
新しく証券口座を開設するのが面倒だったり、原油とは少し異なった投資先でも構わない方は、エネルギー関連の個別株やETFを買うのも手かもしれません。
例えばIXCというエネルギーETFはUSOと似たような値動きをしているので、完璧にとまではいけませんが、代用可能な範囲だと思います。

あなたのリスクや希望にあった投資先を探してみてください。
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