実はパフォーマンスや経費率、構成銘柄等の知りたい情報をまとめて比較できるサイトがあるのです。
本記事ではそんなウェブサイトの紹介と解説をしていきます。
- ETFの比較ができるウェブサイト
- 比較ツールの使い方
- 比較結果の解説
ETF.comで比較してみよう
ETFを比較するならETF.comがおすすめです。
このウェブサイトにはComparison Tool(比較ツール)があり、あなたの調べたいETFを二つ入力するだけで簡単に比較できます。
調べられるのは主に下の情報です。
- 運用会社
- 経費率
- 運用資産額
- 一日の平均出来高
- ベンチマークとする指数
- 保有銘柄数
- 平均スプレッド
- 直近一年間のパフォーマンス
- 上位保有銘柄TOP10とその割合
- どのような特徴の株で構成されているか(配当が高い、ボラが低いなど)
- ESGスコア
では、早速方法について解説していきます。
Comparison Tool(比較ツール)にアクセスしよう
使い方はとても簡単です。
まずはETF.comにアクセスしましょう。
アクセスしたら検索バー下にあるTools & Dataを選択し、その中のComparison Toolをクリックします。

クリック後は下のような画面になります。

そうしたら緑と青の検索窓に、それぞれ比較したいETFの銘柄を入力します。
比較ツールの使い方は以上です!
銘柄入力後に自動的に比較結果ページに遷移しますよ。
検索窓下にある◯◯ VS ◯◯は良く検索されるETFのリストです。
気になるETF同士の比較がある場合、ここで確認出来ますよ。
比較ツールの結果の見方
次は比較後の結果について見ていきましょう。
今回はVTI(全米株式インデックスファンド)とVOO(S&P500インデックスファンド)の比較を実際に行ったので、そちらの結果を用いながら解説していきます。
基本的な情報から
検索後に初めに表示されるのが、それぞれのETFの基本情報です。
株価や経費率、運用会社、そして出来高などのことですね。
VTIとVOOの結果は下の通りになりました。

一部分からない箇所もあると思うので、それぞれの項についての説明を下にまとめました。
- Last Trade:前営業日の終値と上昇したパーセンテージ
- Issuer:ETFを運用している企業
- Expense Ratio:経費率
- Assets Under Management:運用資産額(Bはビリオンを意味し10億を表す)
- Average Daily Volume:一日の平均出来高
- Underlying Index:ベンチマークとする指数
- Number of Holdings:保有銘柄数
ここでは株価や経費率、運用資産額といった基本的な情報を比較するのに役立ちます。
コストについて
基本情報の画面をそのまま下にスクロールしていくと、ETFのコストについてより詳しく調べれます。
以下がVTIとVOOの結果です。

ここでは経費率の他に、スプレッドとトラッキングのずれを比較することができます。
Median Tracking Difference(12 MO)は、一年間でどれだけそのETFがベンチマークとしている指数の値動きと誤差があるのかを表しています。
例えばVOOはS&P500指数の値動きに連動する成果を目指すETFですが、100%正確に同じパフォーマンスになるわけではありません。
その誤差がトラッキングのずれですね。
パフォーマンスの比較
こちらでは直近10年間の株価のパフォーマンス比較ができます。

一ヶ月、三ヶ月、一年といった細かいスパンでも比較できるので、とても便利です。
なお、グラフにカーソルを当てることで、一営業単位で調べることができますよ。
保有銘柄について
こちらでは
- 保有銘柄数
- 保有銘柄TOP10とその割合
- 上位10銘柄が占めるETFの割合
の三つを比較できます。

VTIとVOOの場合、投資している銘柄は酷似していますが、VTIの方が保有銘柄が多いことから、全体的にウェイトが小さくなっていることが見て取れます。
このように比較することで、それぞれの保有銘柄やウェイトの違いを認識できます。
保有銘柄の特徴
こちらではどのような特徴の銘柄を保有しているのか、ぞれぞれ比較できます。
詳しく解説していきますね。
下がVTIとVOOの結果です。

こちらのグラフは上から順に
- バリュー株
- 小型株
- モメンタム株(勢いがある)
- クオリティ株
- 配当株
- ローボラティリティ株(株価の変動が小さめ)
を示しています。
見方は簡単で、中央の線から左にバーが揺れるとアンダーウェイト、右だとオーバーウェイトとされます。
それぞれのグラフを見ていくと、VTIは米国株式市場全体に投資していることもあり、ウェイトは全体的に中央に寄っていることがわかります。
対してVOOは、小型株のウェイトが少なめで、モメンタム株とクオリティ株のウェイトがやや大きくなっていることが見て取れますね。
このようにETFの保有銘柄の特徴を比較できるのもETF.comならではの良さです。
おまけ:ESGスコア
ETFのESGスコアを比較したい方は少ないと思いますが、こちらもETF.comで比較できます。
評価はCCCからAAAの間でされ、AAAに近い方が
- 環境
- 社会
- ガバナンス
の三つの観点から高評価を受けていることを表します。

VTIとVOOは共にAAなので、ESGスコアにおいても優良ですね。
なお、新興国市場のESGスコアは低くなる傾向になります。
まとめ
ETF.comのComparison Tool(比較ツール)を使うことで、あなたが気になっているETFを様々な観点から比較することができます。
ぜひこのツールを活かして、ETFの選定に役立ててみて下さい!
ETF比較できるウェブサイトを探している方の参考になれば幸いです。

