そんな悩みを応えます。
- 米国株で毎月配当ポートフォリオを組むメリット
- ポートフォリオを作る流れ
- ETFでも代用できる?
米国株で毎月配当ポートフォリオを組むメリット
そもそもなぜ日本株ではなく、米国株で毎月配当ポートフォリオを組むのでしょうか?
私が考えるメリットは以下の三つです。
- 配当頻度が高い
- 連続増配の優良株が多い
- ドルでの不労所得
一つずつ簡単に説明していきます。
年に4度の配当がある
日本株では年に1、2回の企業が多くを占めている中、米国株は多くの企業がが一年当たり4回の配当を出しています。
なので極端な話、米国株であれば配当月がそれぞれ異なる三つの株を保有するだけで、毎月配当ポートフォリオが完成するわけです。
さらに、米国株は一単元単位で取引が可能なので、銘柄にもよりますが5万円くらいの投資金でも組めたりします。
連続増配の優良株が多い
米国株は日本株に比べて連続増配を維持している企業が圧倒的に多いことです。
日本企業では花王が連続増配32年(2022年時)と一番多いですが、米国企業の場合、連続増配30年以上の銘柄はざらにあります。
なので毎月配当ポートフォリオを組むのであれば、米国株の方が銘柄の選択肢と優良株が多くメリットと言えるでしょう。
ドルでの毎月不労所得
当たり前ですが、米国株を保有しているとドルで配当金が振り込まれます。
私たちの給料は円で支払われることを考えると、毎月ドルという外貨で不労所得が入るのは嬉しいことです。
口座に入ったドルは使うのも良し、株を買い増しするのも良しで、あなたの好きな用途に使える点も魅力的です。
デメリットも一応ある
ここまでメリットを述べてきましたが、残念ながらデメリットもあります。
それは二重課税です。
米国株の配当金は現地で10%課税されたのち、日本で20.315%の課税がされてしまい、合計で30%ほどの税金を納めることになります。
確定申告をすることにより、その一部を取り戻せますが、その手間がデメリットですね。
では次に米国株の毎月配当ポートフォリオの組み方について解説していきます。
配当株の選定方法と流れ

以下の流れで解説します。
投資する銘柄の選定
配当月を調べる
ステップ1:投資する銘柄の選定
まず初めにどの配当株に投資するか決めます。
気になる銘柄を見つけたら、その都度リスト化しましょう。
本記事では二種類ご紹介するので、気になった選定方法があれば参考にしてみて下さい。
S&P500配当貴族指数の上位銘柄から
S&P500配当貴族指数とは、S&P500に採用されている25年以上連続増配を続ける大型優良企業で構成された指数です。
何に投資したら良いか分からない方は、この指数の上位銘柄を検討するのが良いでしょう。
上位銘柄TOP10 | |
1 | Exxon Mobil (XOM) |
2 | Chevron (CVX) |
3 | AbbVie (ABBV) |
4 | International Bussines Machines (IBM) |
5 | South Jersey Industries (SJI) |
6 | National Retail Properties (NNN) |
7 | Realty Income (O) |
8 | Cardinal Health (CAH) |
9 | Consolidated Edison (ED) |
10 | Southern Company (SO) |
連続増配年数が多い銘柄
もう一つは一定年数連続増配を続けている企業をまとめてスクリーニングし、その中から選ぶ方法です。
他の方法と比べ少し手間ですが、優良な配当株を探しているのであれば知っておきたいです。
スクリーニングするにはdripinvestingにアクセスし、配当株の情報がまとめられたエクセルのデータを入手します。
Dividend Champions Excel Spreadsheetをクリックするだけでダウンロードは完了です。

次にエクセルの下のタブをChampionにすると、25年以上連続増配の銘柄名と増配年数が記されたデータが表示されます。
増配年数はNo.Yrsで確認できますよ。

後はこの中からあなたの気になった銘柄を選びましょう。
詳しい配当株の選び方に興味がある方は下の記事を参考にしてみて下さい。
私が実践した配当株を選ぶにあたってのコツや方法を紹介しています。

ステップ2:配当月を調べる
では先ほど選定した銘柄の配当月を調べていきましょう。
まずはNasdaq.comにアクセスします。
アクセス後は先ほど選んだ銘柄を検索バーに入力します。

入力すると検索した銘柄の配当情報が表示されるので、表の一番右のPAYMENT DATEを確認して下さい。
こちらが過去に支払われた配当の日付となります。

アップルの場合は過去の履歴より2、5、8、11月に配当金が支払われていますね。
後はあなたの投資したい配当株リストの銘柄を検索していき、別の月で配当を出している銘柄を探しましょう。
なお、上の配当情報の表の読み方を詳しく知りたい方は下の記事をご参照ください。

基本的に配当月は3パターン
米国株は配当月のパターンがある程度決まっており、その中でも一番多いのが下の三つです。
- 1月、4月、7月、10月
- 2月、5月、8月、11月
- 3月、6月、9月、12月
なのでこの法則を参考に、少なくとも各一銘柄ずつ探してみましょう。
これだけで毎月配当ポートフォリオが完成です。
毎月配当ETFを買付する手もある
投資したいと思える銘柄が見つからなかったり、複数の銘柄管理が面倒だと感じる方は毎月配当ETFに投資する選択肢もあります。
例えば、債券ETFのBND、毎月高配当のSDIV、カバードコールETFのQYLD、XYLDなどが挙げられます。
どれも一つ保有するだけで毎月配当が得られるメリットがありますが、特殊なETFだったりするので、投資する前に要チェックです。
BNDとSDIVについては過去記事で解説してますので、良かったらどうぞ。


まとめ

私が実践した米国株毎月配当ポートフォリオを組む流れは以下のようになります。
配当貴族指数、又は配当チャンピオンから長年増配を続けている銘柄を選ぶ
配当月の3つのパターンをカバーする配当銘柄を見つける
これだけなので至ってシンプルです。
ただ忘れないようにしたいのが、配当月だけを意識してポートフォリオを組まないことです。
毎月配当を受け取るのも良いですが、減配リスクの高い銘柄を掴まないようにするのは、それ以上に大切なことだと私は考えています。
なので投資前にしっかり分析を行いましょう。
なお、配当株の増配率にまつわる情報や、配当株の安全性などをSeeking Alphaで調べる方法もあります。
方法につきましては以下の記事をご覧ください。

本記事が米国株毎月配当ポートフォリオを作ろうとしている方の参考になれば幸いです。
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