A株はなんと!一年で200%もの大幅上昇をしました!
というタイトルの記事を見たとき、あなたはこの株が一年で何倍になったかすぐに分かりますか?
「100%の上昇は2倍を意味するから、200%だと4倍?」
と勘違いしてしまう人もいるかもしれませんが正解は3倍です。
実はパーセンテージは少しややこしいもので、100%までは直ぐ分かるのですが、数字が大きくなると混乱しやすいです。
そこで本記事では、株価の上昇率(%)を倍率に置き換える計算式の解説と、何にこの計算が役に立つのかまとめていきます。
株価上昇率の計算方法
株価が上昇した時のパーセンテージは、以下の式を用いることで簡単に倍率単位に変換することができます。
100% + (上昇率)% = ○○○% → ○倍
例:株価が150%上昇の場合
100% + 150% = 250% → 2.5倍
計算式は至って単純で、上昇率に100%を足し、合計値をそのまま倍率表示に変換するだけです。
以上です!
逆に倍率をパーセンテージに変換したい場合
株価の上昇倍率をパーセンテージに置き換えたい時は、以下の式で算出することができます。
倍率(%) ー 100% → ○○○%
例:株価が1.5倍になった場合
1.5倍 → 150%
150% ー 100% → 50%
これだけです!
次にこれらの数値がどこに役に立つのか解説していきますね。
これらの計算が役に立つ場所
パーセントから倍率に変換できるようになると何のメリットがあるのでしょうか。
単純に%よりも倍率の方が日常で良く使い馴染み深いので、そちらの方が分かりやすいという意見もあると思います。
しかし、今回はそれを除いた他の二つのメリットについてご紹介します。
メリット一つ目:TradingViewで役に立つ
TradingViewとは株価のチャートを比較したり、分析することのできる便利なウェブサイトです。
私は良くTradingViewで株価の比較をするのですが、そこでのパフォーマンスがパーセント式で表示されるため、何倍になったか知りたい時に分かりづらいと感じたことがありました。
株価の騰落率が%で表示されるのは普通です。
以下の図をご覧ください。

このチャートはETFであるVOOとQQQの5年間におけるパフォーマンスの比較したものとなります。
チャート右側を見るとお分かりいただけるように、QQQは221.08%、VOOは109.09%上昇したと表示されています。
QQQは約3.21倍、VOOは約2.09倍となっています。
この数値だけ見ても正確に何倍になったのか分かりづらいと思うので、そのような時に先ほど紹介した計算式を用いることで、馴染みのある倍率単位に置き換えることができます。
私自身この方法を使い、自分の分かりやすいようにしています。
メリット二つ目:ニュースで役に立つ
株式のニュースを眺めていると、「何倍になった」よりも「一年の間に350%の上昇」といったパーセント表記になっているケースが多いです。
なのでパーセンテージから倍率変換できるようにしておくと、1000%を超える数値が出てきても混乱することは無くなるでしょう、
まとめ
本記事では
- 株価上昇率のパーセンテージを倍率に変換する計算方法
- 逆に倍率からパーセンテージに変換する計算方法
- 役に立つ場面2選
について解説しました。
もしこの記事を見るまで算出方法を知らなかったのであれば、是非この記事の内容を参考にしてみて下さい。
いずれ何かの時に役に立つかもしれません。